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2010年02月28日

引佐の鈴木さんもすごいぞ!

引佐の鈴木さんもすごいぞ!
 鈴木一記(かずのり)写真展「稲霊(いなだま)の宿る村」~地域を結ぶ民族芸能 ひよんどり・おくない~を訪ねて、細江町気賀の田園空間博物館の総合案内所に行ってきました。一記さんは引佐町久留女木の棚田を耕しながら、農業、農村の現状や民俗文化等を取材し続けている農民作家です。今回の写真展では、浜松市北区、天竜区にまたがる地域に点在する「ひよんどり」「おくない」と呼ばれる民俗芸能を15年にわたり撮影してきた中から50点を展示し、私たちの郷土が数百年以上もの長きにわたり、このように世界にも類を見ない貴重な民俗文化を伝承してきたということを紹介しています。
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 この地域には古くからの田楽芸能が多く残されていて、「ひよんどり」「おくない」はその年の平安や五穀豊穣(ほうじょう)、子孫繁栄などを願って奉納される舞で、一括して「遠江のおくないひよんどり」として1994年12月に国の重要無形民俗文化財に指定されています。素晴らしい作品の中で、私が興味を引いたのは写真左の男性が右手に持っている神楽鈴(かぐらすず)。神道において「鈴」は、神の注意を引くために神社の拝殿で振り鳴らして用いられます。「鈴」は、邪なるものを祓う力があると考えられており、鈴の音によって邪気を払うと考えられています。まさにこれを鈴木と呼んでいいのではないか、稲穂を模しているのではないかと推測するのです。
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 引佐町的場に「鈴木家住宅」という、母屋と釜屋が別々の構造ながら一つの建物を形成する、1821年の釜屋建て建築の国指定重要文化財があるというので、一記さんに案内していただきました。ちょうど持ち主の鈴木廣利さんがいらっしゃり、7年前まで住んでいたこと、釜屋の「うまや」では馬や牛が飼われていたこと等、丁寧にいろいろと教えてくれました。現在は近くに家を建てられ、天気のよい日は家を開け放って自由に見られるようにしているそう。ちなみに、ご近所には鈴木さんが多いそうです(笑)。引佐方面に行った際には、懐かしい風景に会いに行ってみてください。
 引佐町にも歴史文化をしっかりと守り、見つめている素晴らしい鈴木さんがいることを知りました。やはり鈴木さんって、すごいなぁ!!


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Posted by 鈴木建也(すずきたつや) at 23:53│Comments(0)浜松鈴木さん楽会
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