浜松生まれの被爆ピアノ
2月7日(日)に掛川市の美感ホールに「被爆ピアノコンサート」を聴きに行きました。被爆ピアノとは、1945年8月6日、広島に原爆が投下された際に、爆心地からわずか1.8キロの地点で被爆し、奇跡的に無事だった1932年ヤマハ製のアップライトピアノ。もちろん浜松で機械の大量生産ではなく手づくりされた貴重なピアノです。広島の皆さんによるピアノ演奏、朗読と歌、広島原爆のスライドなどで構成された平和を祈るコンサートでした。
2005年に広島のピアノ調律師の谷川光則さんが、爆風を受けて無数にガラスが突き刺さったピアノは、約半数の鍵盤が動かない状態でしたが、当時のピアノ線もそのままで、見事に再生され、素晴らしい存在感のある音色をしていました。今までに400回、今年は150回、全国をトラックにピアノを積んで回るそうで、9月11日にはニューヨークでの公演も予定されているそうです。残念ながら今までも、これからも浜松に来る予定は無いとのこと、何でだろ?!
ピアノの側面には生々しい傷跡が残っていました。近寄ると圧倒的な存在感があり、千羽鶴とともに平和への強烈なメッセージが静に伝わってきます。私たちの街・浜松で、浜松人が作ったピアノが、こうして世界平和を脈々と伝えていることを、是非、多くの市民に知っていてほしいと思います。また、音楽の街・浜松が、こうしたコンサートを率先してやる街や市民の集まりであって欲しいと思います。どうする、浜松!
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