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2010年01月04日

エッセイ「市民が主役の音楽祭開催へ!」

浜松百撰2007年4月号掲載
エッセイ「市民が主役の音楽祭開催へ!」

それは、百撰への寄稿がきっかけだった。
 1本の電話が掛かってきた。「百撰に書いてあること、あなたはやりますか?」。浜松百撰の昨年5月号に、私の書いた「ほんとうの音楽の街ができるか。」という文章が掲載された。『音楽の街・浜松』と言われるが一般市民には実感がない、全国的にも認知されていない、であるならば全国世界から集まった演奏者が街中で大いに音楽を楽しむ大規模音楽祭を、市民主導で開催しよう!という提案への問い合わせだった。電話の主は浜松商工会議所浜松地域ブランド創出特別委員会の杉山治一委員長で、音楽の街を推進するための関係者へのアンケートを準備する中でこの文章が目に止まったのだ。
 「やれればいいのですが、…。」と言う中途半端な返事のまま、その可能性を求めてそれぞれの模索が始まった。仲間を集めての懇談会、仙台で開催の「定禅寺ジャズフェス」への視察、開催概要の検討などを行い、実行委員会準備会を経て、ついに今年1月24日に「やらまいかミュージックフェスティバル実行委員会」を設立した。実行委員会メンバーは会社員、公務員、会社役員、看護婦、建築士、メディア・広告マン、デザイナー、学生、音楽関係者など、年齢は20~60代と実に様々な“市民”約40名が結集した。そして、言い出しっぺの私が実行委員長をやらせてもらうこととなった。

10月14日、第1回やらまいかミュージックフェスティバル開催!
 音楽祭の名称は「やらまいかミュージックフェスティバルinはままつ」。市民にわかりやすく親しみが持て、全国発信を考え特徴的な当地域の代表的な方言を付けた。開催日は文化の秋、晴天率も高く、多くの市民が来場できる10月の第2日曜日に開催することとした。音楽ジャンル、年齢、国籍、プロアマを問わないミュージシャンが、中心街に設置されたステージで熱いライブを繰り広げる。第1回は8ヶ所のステージに約100バンド、400人の出演者を募集する予定だ。運営資金は出演者の運営協力費、行政・企業・個人協賛、プログラム広告、市民カンパを募り、多くの方々から広く薄くご協力いただく。
 音楽祭を運営するスタッフは、約1年間にわたって企画から運営までの活動する実行委員、出来る範囲で実行委員活動の事務的業務を支援するアシストスタッフ、開催前日、当日の会場運営のお手伝いをするボランティア、またステージになる場所の提供、この音楽祭を理解、支援いただける方々など、“多くの市民の皆さん”です。

本当の音楽の街に向かって。
 この音楽祭のキャッチフレーズは、「市民が奏でる、市民が楽しむ、市民がつくる音楽祭」。地元はもとより全国から多くの音楽好きが大挙して集まり、街中が音楽で溢れ、子供からシニアまで多くの市民が音楽を楽しみ、音楽愛好者が交流し、音楽の裾野が広がり、音楽によってこの街が誇りに思えるような、そんな“音楽の浜松まつり”を目指します。そして、世界有数の楽器産業と音楽施設、音楽イベントを基盤に持つ浜松市民は、大いに音楽を楽しむとともに、音楽に感謝し、音楽の素晴らしさを多くの人に伝えて行く使命も持っています。具体的には楽器職人による会場でのメンテナンス、子供向けの楽器体験、音楽関連グッズの販売、音楽フリーマーケットなど、音楽の街ならではの特色ある音楽祭ができればと考えています。
 そうしたことからも、この音楽祭の開催は浜松が不得意としているソフトづくりへの挑戦であり、市民の情熱と文化の創造でもあります。是非、私たちの街の音楽祭として、多くの皆さんの積極的な参加をお待ちしています。そして、みんなで“音楽”を大いに楽しみましょう♪

やらまいかミュージックフェスティバル実行委員会
実行委員長 鈴木建也
http://www.yaramaika-mfes.com/


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Posted by 鈴木建也(すずきたつや) at 16:08│Comments(0)エッセイ・寄稿
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