2010年01月16日
エッセイ「みんなでつくった音楽祭」
浜松百撰2007年12月号

■市民の気持ち一つに、やらフェスが始まった。
2007年10月14日午前10時、浜松駅前ギャラリーモールに、出演者の代表、ボランティア、舞台監督や司会進行、そして実行委員の総勢約300名が集合した。“市民が奏でる、市民が楽しむ、市民がつくる音楽祭”を合言葉に、開催準備を進めてきた「第1回やらまいかミュージックフェスティバルinはままつ」が曇り空の中いよいよ始まろうとしていた。仙台で開催されている「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」を知ってから2年、百撰に「本当の音楽のまちはできるか」と題して寄稿し市民手づくりの音楽祭を呼びかけて1年半、市民有志による実行委員会が設立されて10ヶ月が経過していた。この間、私は言い出しっぺから実行委員長と立場が変わり、この音楽祭の主旨に賛同いただける多くの仲間とともに、この日の開催を夢見てきた。「今日1日、みんなで楽しくやりましょう。かんばるぞ!」「ウォー!」オレンジのジャンバーを着たスタッフを前にハンドマイクで叫ぶ光景は、さながら選挙運動の出陣式の様であったが、是が非でもみんなの気持ちを一つにして、この音楽祭を成功裡に終えたいという思いがそうさせたのだろう。そして、午前11時、ついに“やらフェス”がスタートした。
■多くの皆さんに、感謝感動、満員音礼♪
浜松市中心街の屋内外に設置した15ヶ所のステージで、音楽ジャンル、年齢、国籍、プロアマを問わない132個人・団体、出演者735人の皆さんが素晴らしい演奏をしてくれた。ロックのリズムに体を揺らすおばあちゃん、懐かしのフォークソングを口ずさむ中年男性、ハーモニカの演奏に笑顔する親子など、子供からご年配の方まで、家族やカップル、仲間同士など、様々な人たちが気軽に音楽を楽しんでくれた。各ステージ、出演者の演奏ごとに着席、立ち見の人をカウントした聴取者数は17,240人を数えた。また、次代の音楽仲間をつくるための「手づくりカスタネットコーナー」「楽器タッチ&トライ」「ミュージシャンコミュニケーションブース」にも多くの笑顔がはじけた。音楽関連のグッズ販売、飲食ブースも景気のいい声が弾んだ。まさにキャッチフレーズでうたった“音楽の浜松まつり”が実現できたのではないかと思う。
フィナーレは午後8時、ギャラリーモールのステージで、結成43年の浜松の老舗楽団の最後の演奏と実行委員の挨拶。大きなトラブル、問題、事故などもなく、“無事終了”した。これは出演者、ステージ・音響、ブース出店関係、実行委員、スタッフ、ボランティア等の会場にいた人だけでなく、ステージの場所を提供いただいた行政や民間施設の管理者、商店街、地元自治会の皆さん、個人・企業協賛をいただいた皆さん等の理解と協力があってのこと。本当に多くの皆さんにいっぱいの感謝です。
■継続開催、私たち市民の手で楽しみながら…。
今回の音楽祭の開催について、多くの皆さんから感謝と賞賛の言葉を頂いた。開催にあたっては不慣れで不備な点が多々あり、皆さんにはご迷惑をお掛けしたことが多かったと思いますが、継続開催を希望する声が非常に多かったことが何よりの嬉しい反応です。もちろん実行委員会としても、当初から継続開催を考え、あえてタイトルに“第1回”を表記した。世界有数の楽器産業と音楽施設、活発な音楽活動をする市民が集まる浜松に、我が街の文化として根付いた、市民が誇ることができる音楽祭は絶対に必要なのです。市民が大いに音楽を楽しみ、音楽に感謝し、音楽の素晴らしさを伝えていく。どこよりも音楽に恩恵を請けて発展してきた浜松市民として、必ずやらなければいけない使命でもあると考えている。全国、世界の多くの人々から、名実ともに浜松が“音楽のまち”と言われる様に、私たち市民の手で楽しみながら盛り上げていきます!
(やらまいかミュージックフェスティバル実行委員会実行委員長)
http://www.yaramaika-mfes.com

■市民の気持ち一つに、やらフェスが始まった。
2007年10月14日午前10時、浜松駅前ギャラリーモールに、出演者の代表、ボランティア、舞台監督や司会進行、そして実行委員の総勢約300名が集合した。“市民が奏でる、市民が楽しむ、市民がつくる音楽祭”を合言葉に、開催準備を進めてきた「第1回やらまいかミュージックフェスティバルinはままつ」が曇り空の中いよいよ始まろうとしていた。仙台で開催されている「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」を知ってから2年、百撰に「本当の音楽のまちはできるか」と題して寄稿し市民手づくりの音楽祭を呼びかけて1年半、市民有志による実行委員会が設立されて10ヶ月が経過していた。この間、私は言い出しっぺから実行委員長と立場が変わり、この音楽祭の主旨に賛同いただける多くの仲間とともに、この日の開催を夢見てきた。「今日1日、みんなで楽しくやりましょう。かんばるぞ!」「ウォー!」オレンジのジャンバーを着たスタッフを前にハンドマイクで叫ぶ光景は、さながら選挙運動の出陣式の様であったが、是が非でもみんなの気持ちを一つにして、この音楽祭を成功裡に終えたいという思いがそうさせたのだろう。そして、午前11時、ついに“やらフェス”がスタートした。
■多くの皆さんに、感謝感動、満員音礼♪
浜松市中心街の屋内外に設置した15ヶ所のステージで、音楽ジャンル、年齢、国籍、プロアマを問わない132個人・団体、出演者735人の皆さんが素晴らしい演奏をしてくれた。ロックのリズムに体を揺らすおばあちゃん、懐かしのフォークソングを口ずさむ中年男性、ハーモニカの演奏に笑顔する親子など、子供からご年配の方まで、家族やカップル、仲間同士など、様々な人たちが気軽に音楽を楽しんでくれた。各ステージ、出演者の演奏ごとに着席、立ち見の人をカウントした聴取者数は17,240人を数えた。また、次代の音楽仲間をつくるための「手づくりカスタネットコーナー」「楽器タッチ&トライ」「ミュージシャンコミュニケーションブース」にも多くの笑顔がはじけた。音楽関連のグッズ販売、飲食ブースも景気のいい声が弾んだ。まさにキャッチフレーズでうたった“音楽の浜松まつり”が実現できたのではないかと思う。
フィナーレは午後8時、ギャラリーモールのステージで、結成43年の浜松の老舗楽団の最後の演奏と実行委員の挨拶。大きなトラブル、問題、事故などもなく、“無事終了”した。これは出演者、ステージ・音響、ブース出店関係、実行委員、スタッフ、ボランティア等の会場にいた人だけでなく、ステージの場所を提供いただいた行政や民間施設の管理者、商店街、地元自治会の皆さん、個人・企業協賛をいただいた皆さん等の理解と協力があってのこと。本当に多くの皆さんにいっぱいの感謝です。
■継続開催、私たち市民の手で楽しみながら…。
今回の音楽祭の開催について、多くの皆さんから感謝と賞賛の言葉を頂いた。開催にあたっては不慣れで不備な点が多々あり、皆さんにはご迷惑をお掛けしたことが多かったと思いますが、継続開催を希望する声が非常に多かったことが何よりの嬉しい反応です。もちろん実行委員会としても、当初から継続開催を考え、あえてタイトルに“第1回”を表記した。世界有数の楽器産業と音楽施設、活発な音楽活動をする市民が集まる浜松に、我が街の文化として根付いた、市民が誇ることができる音楽祭は絶対に必要なのです。市民が大いに音楽を楽しみ、音楽に感謝し、音楽の素晴らしさを伝えていく。どこよりも音楽に恩恵を請けて発展してきた浜松市民として、必ずやらなければいけない使命でもあると考えている。全国、世界の多くの人々から、名実ともに浜松が“音楽のまち”と言われる様に、私たち市民の手で楽しみながら盛り上げていきます!
(やらまいかミュージックフェスティバル実行委員会実行委員長)
http://www.yaramaika-mfes.com
Posted by 鈴木建也(すずきたつや) at 08:56│Comments(0)
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